名前を付けて保存

毎日何かしらに名前を付けて保存しているOLの日記

奇跡の英会話

先日、妹が外国人観光客(陽気なアジアンファミリー☆)に道を尋ねられたそうです。

目的地はどうやら彼らの泊まるホテルだったそうなのですが、妹曰く「全然知らんホテルやった」そう。まぁ大都会TOKYO、私たちの知らないホテルだってウミガメの卵の数ほどあります。

しかし、てんぱると謎のガッツを発揮する我が家の残念な血、彼女の中のそれが騒いでしまったようで、結果人様に迷惑をかけることの方が多いくせに、頑張っちゃう。

 

わかりゃーしないのに一生懸命そのお父さんの持っていたスマホの地図を一緒に見、ぐるぐる歩き回り(妹曰く「方向を確認したくてスマホの向きを何度も変えたのに、スマホを回すたびに画面も一緒に回転するのがつらかった」とのこと。こんな人に道案内されたら嫌な予感しかしない)、本来なら5分くらいで着くはずのホテルに15分くらいかけて到着したそうです。さ、succes!

余計な時間がかかったというのに、いやむしろそんなに迷った挙句にたどり着いたことへの感動かもしれませんが、そのご家族はたいそう喜んで感謝をしてくれたそうで、妹は、そのお父さんから人を殴り殺せるくらいでっかい板チョコをもらって帰ってきました。

ハートフルですね。

お互い言葉はわからなくても、スマホの画面が延々回っても、何か通じ合うことはできるんだなぁ。そして、その喜びは、規格外!(…なのかもしれません)

 

そして私が何となく思い出したのは、昔のバイト先での出来事でした。

むかしむかし、某野球チームのグッズショップでアルバイトをしていたことがありました。地元にいたころ、もう10年以上前です。なので実在する個人・団体などとは一切関係がありません…くらいのテンションで読んでいただけるとありがたいのですが、ある日の昼さがり、キレイな外国人女性が来店されました。

ノースリーブのワンピースにビーチサンダルの彼女はベビーカーを押しており、何だか野球のグッズが欲しそうな人にはまったく見えなかったのですが、よく見ると、その当時在籍していた外国人選手のワイフでした。

そりゃキレイだわ…!と、その場にいた店長、スタッフと全会一致で納得し合ったのですが、そんな空気を察したのか、ベビーカーの中のJrはとてもご御機嫌さんで、キャッキャと笑ってくれました。え、ちょ、めちゃくちゃ可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃと全員で白目をむいたのも良い思い出です。

 

ひと通り店内を見たのちレジへやって来たワイフは、私たちに申し訳なさそうに言いました。

『ハズバンド、ダメ!ゴメンナサイ!BAD、BAD!』

※当時ハズバンドは調子が悪くて2軍調整中でした

奥様のそんな姿も大変チャーミングで、私と同僚のスタッフはまた白目をむきかけていたのですが、 ここで頑張っちゃったのは、外国の方が来るといつもテンパる店長☆でした。

彼は案の定、急にデーブ・スペクターみたいな喋り方になり、薄ら笑いを浮かべながら言いました。

『モウスグ、モウスグ…』

 

…めっちゃ日本語!!エイゴッポクイワナイデ。。

 

私と同僚スタッフは瞬時に他人のふりをし、息をのみました。

だがしかーし、ここでメイクミラクル。

奥様は、

『Oh、soon!soon!』

と笑顔で景気良く返してくれました。

店長が英語っぽく言った『スグ』がsoonに聞こえたのでしょうか。 

 

…な、何か違うけど結果的に話、合ってる!!

 

余談ですが、某名門校からスポーツ特待生で大学に進学した青年が“come back”を奇跡の和訳で“米袋”と訳したことを思い出しました。

この場合は、何か合ってるけど結果的に大間違いですよネ★


しかし、美人な上にめちゃくちゃ気さくでいい人でした、奥さん。涙

だけどあの日の奇跡を思い出すたび、私は、ソロソロマジで英会話勉強シヨカナーーとデーブ・スペクターのような喋り方で思います。